世界的に注目されているマインドフルネスは、心を整えるメンタルトレーニングとして日常で活かしている人だけでなく、ビジネスや医療の世界でも取り入れられています♪こちらの記事では心理的な視点から見たマインドフルネスや瞑想の効果などを分かりやすく解説します!
マインドフルネスとは
「マインドフルネス」というと瞑想のイメージが強いですよね。ですが、瞑想はマインドフルネスを実践するための主な手段であり「マインドフルネス=瞑想」ということではありません。
ではマインドフルネスとはどんな意味なのかというと、次の3つに集約できます。
- 意識的に「今この瞬間」に集中すること
- 起きている出来事を「あるがまま」受け入れること
- 「判断」することではなく気づきを得ること
私たちは普段、意識していないと多くの時間を「過去や未来のこと」に費やし、約8割がネガティブな思考をしている、と言われています。
脳科学では、このような状態を脳がさまようことから「マインドワンダリング」といいます。
マインドフルネスを意識すれば、マインドワンダリングの状態から「今ここ、この瞬間」に集中できるようになります。
実は近年の科学的な研究で、私たちは「今」という目の前のことに集中するとき幸福度が上がることが明らかになっています。
マインドフルネスを使った心理療法
マインドフルネスを使った心理療法として「マインドフルネスストレス低減法」というものがあり、心理的な問題の解決法として、医療の現場でも取り入れられています。
うつ病の治療のひとつである認知行動療法は、心の苦痛を改善するために、考え方や行動に働きかける対話型の心理療法です。
この認知行動療法とマインドフルネスを統合したプログラムが「マインドフルネスストレス低減法」です。
アメリカ人の分子生物学博士であるジョン・カバットジン氏によって1970年代に開発された治療法で、8週間にわたるマインドフルネスの集中トレーニングです。
科学的に治療効果が証明されていることもあり、日本の心療内科やクリニックでもうつ病など心の病気の治療法として導入されています。
マインドフルネスがもたらす心理的効果
瞑想の効果
瞑想の科学的な効果は断言することが難しいものとされていますが、瞑想についての研究では、その時間が長くなればなるほどいろいろな効果が期待できると言われています。
瞑想の心理的な効果には以下のようなものがあげられます。
- 不安感をコントロールできるようになる
- 心配性が改善される
- ストレス耐性(ストレスに耐えられる力)が強くなる
- 集中力が上がる
- 心が安定することで失敗などが減る
- 脳の疲労が減りひらめき力がUPする
- ありのままの自分を受け入れられるようになり自己肯定感が上がる
「マインドフルネス=瞑想」ということではありませんが、「今この瞬間」に集中する実践方法として瞑想はとても効果的です。
マインドフルネスを実践したいという方は1日数分のプチ瞑想から取り入れてみましょう。
瞑想のやり方についてはこちらの記事を参考にしてください♪
瞑想にも心理的デメリットはある?
さまざまな効果が得られる瞑想ですが、デメリットはあるのかどうか気になりますよね。
瞑想で起こりえる心理的デメリットはゼロというわけではなく、向き合い方によってはストレスを生み出す原因にもなることが指摘されています。
- 瞑想ができているかどうか気になってストレスに感じる
- 瞑想ができないことで自己否定をしてしまう
瞑想に対して「できている?できていない?」と判断を下してしまうと、正解が分からなくなりストレスに感じてしまいます。
また、まじめな人ほど「自分はできない」と自己否定するようになってしまうケースも少なくないでしょう。
マインドフルネスとはそもそも「判断をしない」ことです。瞑想によって逆にマインドフルな意識から離れてしまわないよう心がけましょう。
マインドフルネスにはいくつもの心理的メリットがある♪
マインドフルネスとは過去や未来のことを考えるのではなく、「今この瞬間」に集中し、自分の中で起きている感情などに意識的に目を向けることです。
その実践方法、トレーニング方法としておすすめなのが瞑想。目の前のことに集中することで、脳の疲れが減り幸福度が上がったり、さまざまな心理的メリットがあります。ぜひ1日数分からのプチ瞑想で心を整えていきましょう♪