香りは思考を介すことなく脳に0.2秒で届くと言われています。そのため、より深く自分の内側や潜在意識と繋がり、瞑想を深めるためにアロマを取り入れることはおすすめです。こちらの記事ではシダーウッドを瞑想に取り入れたくなる理由や使い方のポイントなどご紹介します。
シダーウッド精油とは
最初にシダーウッド精油の特徴についてご紹介します。
『シダーウッド・アトラス』と『シダーウッド・バージニア』がある
シダーウッド精油には『シダーウッド・アトラス』と『シダーウッド・バージニア』と種類があり、アトラスはマツ科、バージニアはヒノキ科で、それぞれ香りや効能が異なります。
一般的にアロマオイルでシダーウッドと呼ばれているものは『シダーウッド・アトラス』です。樹高約40mほどの針葉樹で、木部(心材)から水蒸気蒸留法で抽出されている精油です。
甘いウッディな香りが特徴
シダーウッド・アトラスは、深いウッディな香りの中にかすかな甘みを感じます。目を閉じてその香りを感じると、まるで深い森の中にいるような気持ちにさせてくれるでしょう。
また、ざわついた心に静けさと落ち着きを取り戻し、どっしりとした安定感を与えてくれる香りでも知られています。甘さと深みを持ち合わせたシダーウッドは、女性だけでなく男性にも好まれる香りとして、男性用の香水にも使われることが多いです。
シダーウッドが瞑想におすすめの理由
シダーウッドはむくみの改善に役立つとされリンパマッサージなどで使われることも多い精油ですが、こちらではシダーウッドが心に与える影響をご紹介します。
古代より薫香に用いられている神聖な木
シダーウッドは、旧約聖書や新約聖書にもその名がよく登場し、古代から『神聖な木』として扱われてきました。また神殿やミイラの棺を作るのに使用されていたという言い伝えもあります。
高い鎮静作用で緊張や不安を取り除く効果も期待できるため、寺院や宗教儀式の薫香に用いられ、もっとも古くから使用された香料の一つとも言われています。シダーウッドが持っている、気持ちを落ち着かせてくれる神聖な香りは、瞑想で自分の内側と深く向き合う時のサポートになるはずです。
集中力を高め本来の自分を取り戻せる
シダーウッドには、不安や緊張をほぐし本来の自分を取り戻したり、集中力を高める効果も期待できます。リラックスした状態は呼吸を安定させ、瞑想をより深めることができます。
またシダーウッドの木は気候の変化に強いことや、防腐作用や虫を寄せ付けない性質があるため、周囲の影響を受けることなく自分の意思を強く持って、どんな状況でもブレない自分でいることにも役立つでしょう。
シダーウッドをマインドフルネス瞑想に使うときのポイントと注意点
ここからはシダーウッド精油を使ったマインドフルネスの香りの瞑想法をご紹介します。
シダーウッドを使ったマインドフルネス瞑想のやり方
アロマの使い方は好きな方法でOKです。上の写真のように、キャンドルを使うアロマポットは、炎には心を落ち着かせる効果もあるためおすすめです。アロマポットの他にも
- ディフューザーを使う
- お湯を入れたマグカップに数滴垂らす
- アロマストーンに数滴垂らす
- アロマランプを使う
などがあります。
マインドフルネスとは「今ここ」で起きていることを、判断を下さず中立に観察することです。アロマを用いた瞑想には色々なやり方が、専門家によって紹介されていますが、ここでは私がおこなっているマインドフルネス瞑想のやり方をご紹介します。
- 芳香させる前に数分、軽く呼吸瞑想をして心を整えます。自然な呼吸を心がけながら、空気の流れを追うように意識を呼吸に集中します。
- お好きな方法でシダーウッド精油を芳香させます。
- 目を閉じ、シダーウッドの香りに注意を向けて丁寧に香りを感じてみて下さい。
- 心の中に浮かぶことや、体に感じることについても観察してみましょう。
- 「思考」「感情」「身体で感じる感覚」の3つに分けて、順番に感じ取ってみてください。中立な視点でありのまま「思考」「感情」「身体感覚」を観察します。
- 再び呼吸瞑想で自然な呼吸を心がけながら、空気の流れを追うように呼吸だけに集中します。
マインドフルネス呼吸瞑想のやり方はこちらの記事【マインドフルネス瞑想】呼吸瞑想のやり方とコツ♪を参考にしてみて下さい♡
アロマを瞑想に用いる時の注意点
瞑想の時にアロマを取り入れる時のポイントは香りが強くなり過ぎないようにすることです。香りは思考を介すことなく脳に0.2秒で届くと言われています。そのため、より深く自分の内側や潜在意識と繋がり瞑想を深めるためにアロマを取り入れることはおすすめですが、強すぎる香りの使い方は避けましょう。
なお、シダーウッドの使用は妊娠中は控え、てんかんの方は使用しないでください。
シダーウッドの他に瞑想におすすめのアロマ
シダーウッドの他にも空間を浄化したり、意識を集中させることで瞑想の時に向いているアロマをご紹介します。
・フランキンセンス:神秘的な香りのフランキンセンスは古くから宗教儀式などにも利用されています。イエスキリスト誕生の贈物でミルラとともに捧げられた香りとして知られています。(妊娠初期は使用を控えて下さい)
・ミルラ:古代エジプトではミルラは特上のミイラ作りに使用されていたそうです。教会でも伝統的に使われる香りで心を穏やかにさせ静寂をもたらす効果が期待できます。(妊娠初期は使用を控えて下さい)
・サンダルウッド:和名が白檀(ビャクダン)のサンダルウッドは寺院を思わせる仏教的な香りが特徴です。お香の原料としても古くから使用されています。(妊娠初期は使用を控えて下さい)
・マジョラム:甘くややスパイシーな香りのマジョラムは、ラベンダーと同じシソ科です。鎮静作用・神経強壮作用・自律神経調整作用などが期待できる効能のため、ゆったりとリラックスしながら瞑想したい時におすすめの精油です。(妊娠初期は使用を控えて下さい)
・ローズマリー:古くから魔よけとして使われていたローズマリーは空間の浄化の効果も期待できます。シャープな香りが脳に刺激を与え、頭をクリアにして集中力を高めてくれるため、朝の瞑想に向いています。(妊娠中は控え、てんかんの方は使用しないで下さい)
神聖な香りのアロマで深く自分の内側と繋がろう!
私がアロマの中で神聖な香りとして浮かぶのは「フランキンセンス」「ミルラ」「サンダルウッド」「シダーウッド」です。深く自分の内側と向き合う時にどれもおすすめですが、シダーウッドはこの中でもっともリーズナブルな価格で購入できる点でもおすすめです!